詠み人知らず/ヨミビトシラズ フォト俳句と弾き語り。名を残せずとも魂だけはと日々日常を詠う。名古屋、豊橋を中心に活動。ex.しろいぬ

耳に微炭酸 それは、瑞々しく ときに、痛みを伴って 身体に沁み込んでいく ギターサウンドを軸にオールドロックを匂わせながらも、いつでもモダンに溶け込める柔軟性と多面性を含んでいる。 刺激的で透明感のある歌声がその中を自由自在に游ぐ。 泥臭く、しなやかに、もっと深く潜りたい。 変わらない美しさを求めて。 ―音楽が生き甲斐だ。多くの人に届けたい。― その気持ちは大前提としてあります。 しかし、音楽活動を始めるに至った大きな動機がもう1つあります。 「音楽を通じて、社会に溢れる様々な課題解決に役立てたい」 という想いです。 出産、育児を経て、年を重ねるごとに関心が高まりました。 今まで表面的に受けとるばかりで、仕方がないのだと他人事として生きてきた自分たちを素直に反省しました。 私たち2人には、 安心できる家庭があり、 冷暖房も整っていて、 車も持っていて、 寝心地のいいベッドもあり、 収納からはみ出る程の服もあり、 身体も元気で仕事もあり、 毎日美味しいご飯を食べています。 この環境は自分の努力とは関係がなく、ただ運が良かった、それだけだと思うのです。 生まれた場所が違うというだけで、過酷な人生を歩まざるを得ない人々が世界には沢山居ることを知りました。 世界中からの支援のおかげで、ここ数十年、貧困地域における生活レベルは向上し、経済も発展を遂げ、教育や生存率も劇的に改善されてきました。 一方で、今までの自分たちの選択や行動は、彼らを豊かな生活から遠退けて、面倒を押し付けることに加担することばかりだったと気づきました。 沢山の恩恵を受けてきた身として、何か出来ることをしたいとも思うようになりました。 音楽で少しでも得た利益を有効に使って、まずは身近なところから目を向けていきたいです。 そして、こんな私たちの音楽を入口に、社会問題を一緒に考えていけたら、何よりの歓びになります。 皆、この時代を共に生きる仲間です。 何度でも出会いたいから、歌います。